NPO法人 日本卵殻膜推進協会

卵殻膜に関する研究発表

卵殻膜とその主要成分であるリゾチームおよびオボトランスフェリンは、肺線維芽細胞からの内因性抗線維化メディエーターであるデコリンの分泌を促進し、ブレオマイシン誘発肺線維症を改善する

■媒体名:Biochemistry and Biophysics Reports
■公開日:2024年08月12日
■研究者:大戸-藤田恵理a)、清水美穂a)、跡見綾a)、蛭田容基a)、細田涼太a)、堀ノ内慎哉a)、宮崎新也b)、村上智亮b)、浅野善英c)、長谷部由紀夫d)、
跡見順子a)
a) 東京農工大学材料健康科学
b) 東京農工大学農学部獣医学科
c) 東北大学医学部皮膚科
d) 株式会社アルマード

【研究方法と結果】
ブレオマイシン誘発肺線維症モデルマウスにおいて、卵殻膜投与群のヒドロキシプロリン(コラーゲン沈着マーカー)、ピクロシリウスレッド染色肺組織スキャン画像の自動閾値処理による線維化密度の評価およびAshcroft線維化スコアなどのすべての線維化マーカー、さらにTAZの核局在は、対照群と比較して2週間後に減少した。

さらに、健康な人が卵殻膜を長期間(22週間)摂取すると、肺活量および強制呼気1秒量/強制生命維持能力比(FEV1/FVC)が有意に改善した。

【結論】
創傷治癒物質として知られている卵殻膜が、肺線維症の予防薬となる可能性が明らかになった。

卵殻膜に関する研究発表