NPO法人 日本卵殻膜推進協会

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理事長ご挨拶

 卵からひよこが孵化するまでの間、卵の殻はその生命を守る役割を担っています。この殻の内側には薄い膜があることを、食用の卵を消費している皆様はご存知かと思います。この膜は「卵殻膜」と呼ばれており、現在卵殻膜を化粧品等の成分に導入した市販品は、テレビ広告や店頭で見かけられるようになりました。

 卵殻膜は、古来より傷や火傷の治療に有効な素材であることが知られています。中国では明代の薬学書「本草綱目」に傷の治療として使用事例が記載されています。日本では、戦国時代には兵士が野戦で負傷した傷に貼り、早期治療のために用いたと伝えられています。近年、これらの事例を科学的現象として着目することで、とくに卵殻膜を予防医学の素材として利活用できる可能性を検証する研究が行われ、人の健康増進効果や皮膚への効果などが明らかになりました。その他にも、卵殻膜が有する化学的・物理的な特徴は生命科学以外の材料分野でも応用が進められており、学術論文での報告や特許出願も増えています。今後この素材がどのように応用発展していくのか、卵殻膜を長年研究対象として扱ってきた私にも予想ができません。そして、我々が気づくことができていない機能が、卵殻膜にはまだいくつも眠っているのではないかと考えています。

 世界中で食べられている卵から得られる卵殻膜の可能性について、学術集会や研修会等を通じて情報共有と外部発信をして、得られた知識を少しでも多くの人たちに役立て頂くために本法人は設立されました。卵殻膜について関心をお持ちの個人や事業者様のご参加を期待しています。

2023年12月22日
特定非営利活動法人 日本卵殻膜推進協会
理事長  谷藤 尚貴