■徐々に薄くなり発育をサポート!
卵殻膜は空気は通しますが、はじめのうちは水分を通しません。しかし、卵の中でヒナが成長するにつれ、徐々に水分を通すようになっていきます。これは、ヒナが卵殻膜の最内側を溶かすために起こる現象です。これによって、骨を形成するためのカルシウムの元となるものを卵殻膜の外から取り込めるようになるのです。
■カラを溶かしてカルシウムを得る
ヒナが骨を形成するために必要なカルシウムは、ヒナ自身が卵殻膜越しにカラを溶かし、炭酸カルシウムという水分に溶けた形で吸収しているのです。私たちの知らない卵の中では、このように卵殻膜越しにダイナミックな栄養のやり取りが行われていたのです。