第1部 卵殻膜セミナー

当協会が主催する第1部では、多数のメディアが出席する中、岐阜大学・吉崎範夫教授及び東京大学・跡見順子名誉教授による、「卵殻膜」が持つ機能や可能性に関するセミナーが行われました。

  • 当日は、約50名のテレビ、新聞、雑誌、Webなどのメディア関係者が来場。

  • セミナー開始に際し、当協会の長谷部由紀夫理事長より、本セミナーの実施背景や、当協会について説明

『卵のメカニズムについて』 ― 岐阜大学応用生物科学部 教授 吉崎範夫 氏

  • 「卵とは命の源」
    人間のように母体とへその緒でつながっていなくても、ヒナが孵化する理由は卵それ自体が孵化に必要な栄養物を十分に備えているからである。
  • 「卵は順番に形づくられる」
    卵管の中で、卵黄→卵白→卵殻膜→殻の順に卵は形づくられていく。
  • 「卵殻膜はヒナの孵化に必要不可欠」 ①卵殻膜は水分保持機能を備える。 ②ヒナの成長に伴い、卵殻膜の厚さが変化し、ガス交換が促進される。 ③卵殻膜は紫外線やバクテリアなど、外敵の侵入を遮断する。

プロフィール 吉崎範夫(岐阜大学応用生物科学部 教授)

鳥類を中心に、亀や蛇など様々な卵についての研究を行う我が国の卵研究の第一人者。研究テーマ:発生生物学。

  • 1970年 北海道大学理学部生物学科卒業
  • 1972年 北海道大学大学院理学研究科修士課程修了
  • 1974年 岐阜大学教養部生物学科勤務
  • 1996年 岐阜大学農学部勤務
  • 2004年 岐阜大学応用生物科学部勤務

『美と卵殻膜』 ― 東京大学名誉教授・東京大学アイソトープ総合センター特任研究員  跡見順子 氏

『PARTⅠ.卵殻膜について』
  • 「卵殻膜は天然の絆創膏」 ・卵殻膜には傷を綺麗に治す効果がある。 ・400年前の中国・明の書物に、すでに卵殻膜の創傷治癒効果が記載され、現在でも相撲部屋では卵殻膜が稽古の傷を治すのに使われている。
  • 「卵殻膜が皮膚の細胞をファインチューニング」 ・卵殻膜には細胞を活性化する力がある。 ・皮膚や関節、血管の細胞を活性化し、正常に機能させる。 ・卵殻膜で活性化された線維芽細胞が周辺環境(細胞外マトリクス)を良好化し細胞を正常に機能させる結果、真皮(皮膚の表皮の下の結合組織層)の環境が良好になる。
『PARTⅡ.卵殻膜とⅢ型コラーゲンについて』
  • 「赤ちゃん肌・やわらか肌に多く含まれるⅢ型コラーゲン」 ・ヒトのコラーゲンは約20種類も存在する。 ・皮膚などのやわらかい部分に存在するのがⅢ型コラーゲン。 ・また、Ⅲ型コラーゲンは肌の弾力性をアップする。
  • 「卵殻膜を塗布すれば、Ⅲ型コラーゲンは増加する」 ・卵殻膜はⅢ型コラーゲンの生成に寄与する線維芽細胞を活性化する。
『PARTⅢ.今後の卵殻膜研究についての展望』
  • 次の卵殻膜の可能性について研究を続けていきたい。 ・紫外線でできたシミの修復効果 ・美髪効果 ・食品用卵殻膜についての研究

プロフィール 跡見順子氏
(東京大学名誉教授・東京大学アイソトープ総合センター特任研究員)

2008年より(株)アルマードと卵殻膜に関して産学共同研究行ってきた我が国の卵殻膜研究の第一人者。
研究テーマ:運動適応生命科学・細胞生物学

  • 1967年 お茶の水女子大学文教育学部保健体育学科卒業
  • 1973年 東京大学大学院教育学研究科博士課程修了
  • 1979年 東京大学教育学部勤務
  • 1994年 東京大学大学院総合文化研究科勤務
  • 2007年 東京大学名誉教授就任

第2部 美容と卵殻膜に関するトークショー

第1部のセミナーに引き続き、賛助会員である株式会社アルマードの主催で、キャスター/エッセイスト・内田恭子さんをスペシャルゲストに迎えて、美容と卵殻膜に関するトークショーを実施。内田さんは、「たまごの日」である6月9日が誕生日ということで、卵殻膜パウダー入りのスペシャルバースデーケーキも登場しました。

トークショーには内田さんの他、第1部で卵殻膜の機能について講演した、東京大学・跡見順子名誉教授、そして主催者の株式会社アルマード・代表取締役社長の鈴江由美氏も参加しました。

  •  アルマード・鈴江社長
  •  跡見東京大学名誉教授

内田さんの「気になるお肌のコト」に対して、跡見先生がお肌の変化の理由を分かりやすく説明し、鈴江社長が美のプロフェッショナルとして、自身の経験や効果的なアドバイスを披露。女性3名のトークは大いに盛り上がりを見せました。

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